ドル/円は再び下降トレンドに突入しそうな予感です。「トランプ相場」もあり、年初、118円台まで回復していましたが「トランプ相場」も賞味期限切れといったところで、上値の重い展開になっています。115円台さえ上値が重い感じがして、あれよあれよと112円台まで円高が進んできました。この下降トレンドは一時的なものなのか、さらに続くのか。
トランプ大統領の政策しだいな面もありますが、ポジション現状確認の意味もこめて、FX各社が公開しているポジション保有比率を見ていきたいと思います。(各社データの反映時間にタイムラグがあるので、リアルタイムのポジションでなかったり、1/23営業終了時点のポジションの場合もあり)
↓FXプライムbyGMO
↓外為どっとコム
なお、以下に挙げるOANDA Japanのオープンオーダーとポジション(ドル円)をみると、114-118円付近で買いポジションを持って塩漬けている方、112円台で売りポジションを持って捕まってしまっている方、共に多い模様。トランプ相場に振り回されて含み損を抱えている方が多くいそう。
一方で、上手くトランプ相場に乗ることができたポジションの利食いがかなり進んでいるのも窺える。
ちなみに、シカゴ筋のIMMポジション(一週間遅れ)を見ると、昨年12月から円の売り越しが続いている。
↓IMMポジション(ドル/円)
自動売買系はどうなっているかというと、システムトレードのミラートレーダーでのドル/円売買比率は、
こんな感じなので参考に。さらに余談だが、その中でも人気ストラテジーのQuickShift(USD/JPY)は今、114.411円で売りポジションを持っている。
いろいろな角度からポジションを分析してみましたが、年内の米国利上げ予想に下支えされ110~115円のレンジに落ち着くような気がします。ただし110円を割り込むと明確な下降トレンドとなり、下げが加速する恐れもありそう。
トランプ大統領の政策に一喜一憂しながらも、適正なポジション管理を心掛けたい。