2017年3月14日昼でのポジション比率分析

ドル/円は横ばいで、レンジ取引が続きそうです。先週の米2月雇用統計発表の時に115円台半ばまで上昇してましたが、その後は上値が重くなっています。今後、米国の利上げペースがどうなるのかがドル円相場のカギとなるでしょう。
日米での金利差拡大が続くと予想され、ドル円の下値は限定的との見方が多く、円高は抑制されています。
3月15日FOMCで今後の見通しがどうであるのか、これによって大きく方向感が変わってくる可能性が高いかとは思いますが、FX各社が公開しているポジション保有比率を見ていきたいと思います。(各社データの反映時間にタイムラグがあるので、リアルタイムのポジションでなかったり、3/13営業終了時点のポジションの場合もあり)

DMM FX

 DMMFX

トレイダーズ証券「みんなのFX」

 みんなのFX

外為ジャパン

 外為ジャパン

マネックスFX

 マネックスFX

マネーパートナーズ

 マネーパートナーズ

SBIFXトレード

 SBIFXトレード

↓FXプライムbyGMO

 FXプライムbyGMO

↓外為どっとコム

 外為どっとコム

OANDA Japan

 OANDA Japan

なお、以下に挙げるOANDA Japanのオープンオーダーとポジション(ドル円)をみると、
今年に入ってからレンジでの横ばい推移が多かったため、狭い値幅の中で多くのポジションが建てられていることが窺える。
115円付近で買いポジションを持って捕まってしまっている方が多い模様。また、113円から114円付近で売りポジションを塩漬けている方も多い模様。
狭い値幅の中で、短期売買と思われる「しこり玉」が上にも下にも残っているように見受けられる。

オープンオーダーとポジション

一方、昨年建てられたと思われるレンジ外のポジションは、かなり整理されてきています。

ちなみに、シカゴ筋のIMMポジション(一週間遅れ)を見ると、依然として昨年12月から円の売り越しが続いている。

↓IMMポジション(ドル/円)

 IMMポジション

自動売買系はどうなっているかというと、システムトレードのミラートレーダーでのドル/円売買比率は、

 ミラートレーダー

こんな感じなので参考に。さらに余談だが、その中でも人気ストラテジーのQuickShift(USD/JPY)は今、112.885円で売りポジションを塩漬け中である。

 QuickShift

 

いろいろな角度からポジションを分析してみましたが、ドル円のポジション状態を探ると短期売買による「しこり玉」が上にも下にも残っているように思われる。
今は狭い値幅でのレンジ取引が続いているが、今後どちらかにレンジブレイクした時に、これらのポジションが損切り決済(巻き戻し)に向かう可能性がある。
その時には、相場の流れを加速させる可能性があるので注意したい。