ドル/円は一旦底打ちしたようにも見えますが、北朝鮮の核実験実施の報道もあり、地政学リスクで円高に振れやすい状況が続いています。108円台で何度か下げ止まっていますが、どうなることやら。
下降トレンドは終わったのか、北朝鮮の地政学リスクで下値を試しに行くのかをまだ見極める段階でしょう。
ポジションの偏りがどうなっているのか確認の意味もこめて、FX各社が公開しているポジション保有比率を見ていきたいと思います。(各社データの反映時間にタイムラグがあるので、リアルタイムのポジションでなかったり、9/4営業終了時点のポジションの場合もあり)
↓FXプライムbyGMO
↓外為どっとコム
なお、以下に挙げるOANDA Japanのオープンオーダーとポジション(ドル円)をみると、109~115円付近まで断続的に、買いポジションを持っている方が多そう。
買いポジションで含み損を抱え続けている方が多くいそうで、損切り決済に今後向かうのか要注目。
ちなみに、シカゴ筋のIMMポジション(一週間遅れ)を見ると、円売りポジションの縮小が続いている模様。
↓IMMポジション(ドル/円)
一方、くりっく365の為替売買動向は、こんな感じ。
↓くりっく365為替売買動向(USD/JPY)
自動売買系はどうなっているかというと、ミラートレーダーの人気ストラテジーQuickShift(USD/JPY)は今、109.652円で買いポジションを塩漬け中。
いろいろな角度からポジションを分析してみましたが、今の市場の関心事はユーロの動向ではないでしょうか。
9/7にECB(欧州中銀)理事会が控えています。緩和縮小など金融政策の「出口戦略」を織り込む形で、ここ数か月の間にユーロ高が進んできました。ユーロ高牽制を強化させる発言があるのかも注目されます。
ユーロ/ドルの動向がドル/円に影響を及ぼすことも想定されるので、ユーロと欧州の動向にも気を配っておきたいところです。